6/26 アルパこまくさ==八合目--阿弥陀池--横岳--大焼砂--ムーミン谷--男岳--駒ケ岳避難小屋
6/27 駒ケ岳避難小屋--八合目==アルバこまくさ
今年も行っちまいました、秋田駒。
ここは昨年7月に初めて訪れて、想像以上の美しさに感激。
昨年は八幡平1日、秋田駒1日の駆け足廻りでしたが、次はあの池畔の小屋に泊まってゆっくりと回りたいと。
東北地方は梅雨入り前、まあ雨が降っても小屋に逃げ込めるし、緊急下山でもバス停までは1時間弱。
今回は都合でソロ。
那須から4時間30分で盛岡IC、そこから1時間でアルパこまくさ。
移動に半日、さすがに近くはないね。
福島は小雨、宮城・岩手は曇リ、秋田に入ると薄日さす天候。
こりゃいいかも。とアルパこまくさで田沢湖を見る後姿、いきなり。

さあ、ここからは羽後交通のバスで。

八合目、昼近いのでがらんとしてます。

すでに山から下りてくる人も。
この時間から歩くのは軽装の数人と大きめザックのソロの方。泊まりかな。
旧道入口、鉱山跡地。

新道は男女岳を巻くように続きます。
ハクサンチドリ

エゾツツジ

ミヤマハンショウヅル

イワベンケイ

コケモモ

コバイケイソウ

ミヤマダイコンソウ

ショウジョウバカマ

マルバシモツケ

ナナカマド

オオバキスミレ

片倉岳展望台、見晴らしが良いのですが少々曇ってきた感じ。

阿弥陀池避難小屋、正式には駒ケ岳避難小屋。

昼時なので小屋の周りではみなさんランチタイム。
宿泊は先客なし、2階に荷物を上げて昼食、軽くランチパックとコーヒーで。

ランチ中にひとり到着。
アルパからのバスでご一緒だった大きめザックのソロの方でした。
軽くごあいさつ。荷物をほどき、ムーミン谷に向かうとか。
んで、明日は乳頭山を周り乳頭温泉へ下山とのお話。
同じです、自分と。
カッパと水とおやつをサブに詰めて歩いてきます。
チングルマも見たいけど、今日は先にコマクサとタカネスミレを先に押さえましょ。
横岳分岐。

馬の背を経て男岳方面。

横岳を経て大焼砂、こっからがいいんだね。

タカネスミレとコマクサ








タカネスミレは中盤過ぎ、コマクサは序盤。
昨年7月中旬はタカネスミレがおわっていたからなあ。
黄色とピンクが同時に見られて、満足。
けど、すごいねこの光景。
国見温泉方面への道を分け回り込むとこの斜面。
一面のコマクサ。


右下にはムーミン谷と駒池。

国見温泉方面への分岐。

来たぞ、ムーミン谷。




チングルマ、ヒナザクラ、ムシトリスミレ、オノエラン












なんて光景でしょ。
「馬場の小路」という名前がありますが、誰が言い出したか「ムーミン谷」って名がぴったり。
まあ誰も行ったこと、見たことは無いでしょが。
男岳の鞍部でなく金十郎尾根へ出て、男岳を回って戻ります。
三合目、中生保内口へ続く尾根。
ムーミン谷で一緒だった3人はこの尾根を下って行きました。

ここからは男岳への急登が。

ムーミン谷を違った角度から。
小岳のカルデラが良くわかります。

シラネアオイ

ミヤマダイコンソウ

サンカヨウ

エゾツツジ

ヒナウスユキソウ

イワカガミ

男岳 1623m

阿弥陀池と避難小屋、右は横岳へと続く馬の背。
鞍部から下がる道はムーミン谷へと続くもの。これが一般的なルート。

男岳から鞍部へ。

ここの地形は複雑。
大きなカルデラの中にいくつもの隆起。
湿原、草原、沼、砂礫が組み合わさって。
小屋に戻り夕食準備を。
水場は小屋から木道を30mほど。
チョロ水だが溜まりもあり、柄杓もあり。
この柄杓、ステンレス製の重量感たっぷりのやつで「秋田駒」の刻印が。

まずは燃料補給!

ソーセージ、いか天は軽く焙って。海藻サラダはツナ入りで。
チーズとピーナッツ、ビールとハイボールと酒パックを2個と。
手間をかけずにおいしく頂けるメニューです。ってつまみ系だけだな。

ひとりでやってるうちに同宿の3人が加わり、食べて飲んでと。
大阪Aさん:先ほどのソロの方、翌日自分と同コースを予定。盛岡で泊まって早池峰も、とか。
大阪Bさん:この方も大阪。Aさんと伊丹から秋田まで偶然にも一緒、ガスボンベ購入のため遅れて到着。
盛岡さん:地元盛岡から。国見温泉からの往復。
偶然にも中年男性ソロが4人。で、目的は「お花見」。
山歩きしない人だったら「おっさん4人で花見かよ、キモッ!」で終わっちまうような。
初対面ですが、やることや考えてることは同じの属性でして、20時まで飲みながら話し込み。
夜半から風、窓を叩くような雨。
明るくなって窓から外を覗いたがまっ白状態。

コーヒーとパンで朝食後、しばし様子見。
乳頭山を経て乳頭温泉へ下るつもりでしたが、風は強くしかも稜線、かつ初めてのコース。
止めときましょ。
八合目までの下りなら1時間かからず。バスでアルパまで下って、先はまた考えるとして。
大阪Aさんも同様に下山。
大阪Bさんは小屋で停滞、鶴の湯宿泊の予約を取ってるんでそれに合わせるとか。
盛岡さんは風の影響の少ないムーミン谷経由で国見温泉まで。
外に出るが、すごい風。

木道歩き中、突風でふらつきチングルマ畑に仰向け転倒、そんなすごい風でした。

8時20分、八合目着。
50分のバスでアルパこまくさ。
大阪Aさんはバス乗り換えで乳頭温泉へ。
このまま帰るのはもったいないし、乳頭温泉は鶴の湯へクルマを走らせます。
途中、バス停から歩き中の大阪Aさんを乗せて鶴の湯へ。


男二人、雨の中の露天風呂から内湯2箇所をハシゴ。
大阪Aさんを田沢湖駅まで送り、秋田駒花の旅は終了。
いい時期の花たちを見られたし、避難小屋ライフも充実、締めは鶴の湯と、目的ほぼ達成。
ここは病みつきになりますね、ほんと。


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